明治初期の地方制度

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明治四年(一八七一)以降、明治二十二年(一八八九)に近代的市町村が成立するまでの地方制度は、明治十一年を転換期とする変遷の歴史をもっている。兵庫県では、明治四年十一月十五日県令に任命され、九年八月二十八日元老院箴官になるまでその職にあった神田孝平の県政によって、他府県と異なった、あるいは中央政府の政策を一歩先取りした地方制度が展開されたのであった。五年十月まではすでにみた。