教育内容の軍国主義化

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さきの「小学校教員心得」には尊王愛国の志気を振起することが強調され、これにもとづいて教育の内容も国家統制の傾向が強くなった。十六年には教科用図書の選定・変更は、文部省に伺い出るべきことが布達された。十七年九月「兵庫県小学校規則」はその第一条に、忠孝の道を説いている。なおこの第七条では、学期を確定し、学年は十一月一日に始まり四月三十日までを前期、五月一日より十月三十一日までを後期とした。この年の二月二十八日、文部省は小学校の体操につき歩兵操練科施行の適否を検討するよう体操伝習所に命じたが、二十一年一月十二日省令により、隊列運動を兵式体操と改めて実施することになり、小学校教育が徴兵の前提であることが明確になった。