定期試験

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定期試験は、前後期二回おこなわれた。明治七年四月の大原野村宝山寺本堂における試験には、県令神田孝平が師範学校教官を従え臨席した。南部小学校および西支校の十三年四月定期試験についてみると(表20)、受験者総数は男四九人・女二三人であるが、上等課程の者で二つの級を受験しているもの男四人・女一人があるので、それを差引いた男四五人・女二二人・合計六七人が受験者実数である。七七人のうち一〇名は受験しなかった。それでは、右の六七人はどの程度の学力試験を受けたのであろうか。当時の試験問題が残されていることは珍しく、龍見赳の所蔵である。
 

表20 明治13年南部小学校定期試験級別受験人数

等 級
 人 人
上等三級生33
 〃四級生415
 〃五級生112
下等一級生224
 〃二級生13215
 〃三級生7310
 〃四級生9211
 〃五級生459
 〃六級生6713
合 計492372
実人員合計452267