「明治第六年十月開校諸入費録　世話掛」という長帳によれば、開校祝の行事の準備が十月十五日から始まり、つくえ・筆・半紙・石盤・金米糖（こんぺいとう）・小豆・白米・豆腐・松茸・醤油・酒・小いもなどを買入れ、出張費を含めて二八九貫五八文を支払った。このうち祝儀など九〇貫五四四文を除いて、残り一九八貫五一四文を、戸数二〇〇戸、一戸当り五〇〇文、人数一一三〇人、一人当り一〇〇文という戸数割りと人頭割り金額をきめて、大原野村のうち小村一〇カ村および境野村に賦課して集金した。じっさいに集めた額は表24のとおりである。