取得財産の処分

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さて、この借金を返済するため戸別割にして賦課するとすれば、一戸平均一二円五〇銭以上の負担となり、とうてい賦課徴収することはできない。やむを得ず下戻しになった山林のうち、反別一町五反二畝二六歩ほか三筆の土地を売却し、その代金を負債の返却にあてる以外に方法がないということになった。
 明治四十三年五月二十日、区会を開き切畑区有財産売却の件を議決し、郡長宛許可申請をおこない、八月一日許可されたので、右の山林を売却し借金を返済することができた。これは奥山の間題とは別件であったが、むらの問題としては深いかかわりがあったように思われる。