部落会の機能

388 ~ 389 / 620ページ
部落会機能は、その大部分を理事会とよぶ役員会がおこなう。役員会は会長・副会長・会計担当者と理事の九名で構成された。必要に応じて水利委員・土木委員などがその都度加わった。またこれ以外の委員をとくにおくこともあって、昭和十年には上安倉床屋改築委員がおかれた。この委員が処理したのはつぎの問題であった。
 むらの床屋が氏神住吉神社の境外地におかれていたが、そこが道路敷地になるので別のところに改築することになり、その費用が多額にのぼるので、道路敷潰地の代金を改築費の補助として譲り受けできないかと役員会に申出た。その結果は、その土地の管理者であった氏子総代と相談して解決した。
 部落協議会は年間一二回ないし一六回開かれていた。協議事項を大別すれば、(一)部落会の構成に関するもの、(二)水利および水利施設に関するもの、(三)農作業および農業団体関係の事項、(四)道路その他土木関係協議事項、(五)消防および消防団に関するもの、(六)神社および寺院関係のもの、(七)部落会の会計、(八)その他である。