昭和十年十月、第四師団長の統監のもとに、阪神防空演習がおこなわれるに先立ち、同年八月に小浜村防護団が結成された。
小浜村村長を団長に、助役を副団長に、幹事一名は労務係長があたった。評議員としては役場の各係長、各区長および総代、それに教育会長や宝塚警察署警部補・宝塚駅助役・小浜村消防組頭・副組頭および各部長など、およそ村内の公職にある各界の責任代表者が任命された。
防護団は本部と分団にわかれ、本部は小浜村役場におかれ、警護・防火消毒・衛生・交通整理・警報・連絡・経理・配給・避難所管理の各班が編成された。また小浜村の各部落に分団がおかれ、分団長・副分団長が任命された。各分団は各村青年団・国防婦人会・区民など五〇名以上一〇〇名以内の人員から構成され、宝塚警察署および各派出所・駐在所と密接な連絡をとって、国土防衛上の防空に備える態勢を整えた。
良元村でも十年九月十六日、良元村防護団結団式が良元小学校でおこなわれた。