警察制度の改革

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戦後の警察制度の改革は、昭和二十二年十二月七日警察法の公布、十二月三十一日内務省解体によっておこなわれ、兵庫県では九市・四二町・六村が自治体警察を保有することになったが、財政的に困難な場合は地方自治法に基づく一部事務組合として組合警察の設置が認められ、良元・小浜両村は宝塚警察事務組合を設立した。自治体警察を設置しない長尾・西谷両村は、国家地方警察兵庫県川辺地区警察署管下となった。
 組合警察維持につき町村財政上問題があり、全国的にも自治体警察返上が多くなっていたが、昭和二十六年十月二日宝塚町長良元村両議会議員懇談会を開き、宝塚警察組合の維持につき賛否を無記名投票により問うたところ、返上に賛成四一、反対七、無効一の結果が出た。十月八日宝塚町議会は、自治体警察返上を決定した。十月九日には良元村議会も同様に決定し、住民投票の結果も同様であったので、昭和二十七年四月一日から宝塚警察組合警察署は国家地方警察兵庫県宝塚警察署となった。二十九年七月一日には警察制度改革により兵庫県宝塚警察署となり宝塚市を管轄区域とした。

写真280 宝塚警察組合警察署庁舎と署員
(兵庫県警察本部提供)


写真281 自治体警察吏員のワッペン
(兵庫県警察本部提供)


 昭和三十年三月長尾村と西谷村が宝塚市に合併されるにともない、両村は宝塚警察署管内に編入され、また同年四月一日分市した宝塚市の一部は伊丹警察署に移管された。