土地利用

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宝塚市が緑に囲まれていることは、山林が全市域の七〇%を占め、田畑ならびに原野・牧野を加えると八二%に達することからも明らかである。表110に示すように、残りの用地のうち、七・三%が住宅用地である。住宅都市としては恵まれた土地利用というべきである。なお、宅地面積は昭和四十一年に七〇一・〇ヘクタールであったものが、その後漸増し、四十五年には一・三倍の八七六・三ヘクタールに増加し、さらに四十八年には九六八・二ヘクタールに拡大している。
 ちなみに農地転用状況をみると、四十一年以降の推移では四十一年二一ヘクタール、四十二年一一ヘクタール、四十三年一九ヘクタール、四十四年二八ヘクタール、四十五年一三ヘクタール(五年間に九三ヘクタール)そして四十六年に一三ヘクタール、四十七年に二二ヘクタール、四十八年に一八ヘクタール(三年間に五二ヘクタール)が住宅用地ならびに非住宅用地に転用されている。したがって宅地面積の拡大部分のほぼ半分は農地の転用によることがわかる。
 商業用地は人口急増に応じる形で、阪急宝塚駅・宝塚南口駅・逆瀬川駅を中心にひろがりつつある。とりわけ宝塚南口駅中心の再開発事業により完成された〝サンビオラ〟(章頭写真)は、宝塚にモダーンな商店街新名所を発足させ、市民に親しまれている。