急激な都市化現象、家屋の密集と新建材の普及、高層建築物や、工場等危険物の増加、交通事故の発生等により、市民の生命と財産を守る消防の役割は年々重要となっている。
火災発生件数は昭和四十年に六一件、四十一年に五一件、四十五年に九二件、四十八年には一一七件となっている。火災原因は使用火、たばこの火が圧倒的に多く、市民のわずかの注意が予防のため必要である。
事故救急出動回数は四十年に三七四回、四十五年に一一四九回、四十八年には二〇一〇回と激増している。
これらの火災・事故発生の状況に対処するため消防審議会の答申にもとづき、署所の配置、機器の整備、職員の増強充実をはかり、現在、小浜に消防署をおき、南部(高司一丁目)・栄町(栄町)・南口(南口)出張所・長尾分署(山本)・雲雀丘出張所(雲雀丘)が配置され、四十八年現在、職員一四八人、シュノーケル車、ポンプ車など消防自動車二四台をもち、ほかに消防団が分団数一四、団員数二二〇人、自動車一四台がある。これにより消防力基準はみたされている。