神姫バスの西谷乗入れ

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西谷地区は、古くから経済・文化、その他諸般にわたって三田方面と深い交流があった。福知山線が開通し、西谷バスが武田尾まで通じるようになると、バスに乗り、汽車に乗り継いで人々は三田へ通うようになった。しかしこれは、時間的にも距離的にも不経済で、人々に不便を感じさせた。
 三田方面へ直行するバスの運行を熱望する西谷地区の人々は、昭和三十年末、三田へ出る路線運行の要望書を西谷自動車株式会社(西谷バス)に提出した。同じように神姫自動車株式会社(神姫バス)にも要望したようである。これを受けて三十一年初春両自動車会社は協議を重ねた。
 西谷バスが三田へ運行する路線のうち成谷口・三田駅間が神姫バスの走行路線に当たるからであった。神姫バスは成谷口より大原野東部まで乗入れるという、相互乗入れを条件としたが、西谷バスがこれを受け入れ協議は成立した。
 三十一年十月二十五日付で西谷バスより運輸大臣宛て申請書が提出され、三十二年六月八日認可、同年九月二十日運行を開始して、現在に及んでいる。