5 第四代 金森頼直(よりなお)

 元和5年(1619)重頼の長男として誕生。慶安3年(1650)父重頼の死により家督を相続。信仰心が大変厚く、承応2年(1653)大隆寺を建立。万治2年(1659)久津八幡宮を修復、同3年(1660)には古川杉本社殿(気多若宮神社)と千光寺を再興している。また、明暦3年(1657)の江戸大火の際、頼直を救った駿馬山桜の死後、頭骨を祀った。この大火の際、頼直は幕府に桧の角物千本を献上している。寛文3年(1663)2月、病のため剃髪して仏門に入り、自らは立軒(りっけん)素白と名乗った。平癒のために奉納された絵馬が日枝神社に遺っている。同5年(1665)7月18日、江戸邸にて死去、享年47歳。