6 第五代 金森頼業(よりなり)

 慶安元年(1648)頼直の長男として誕生。寛文5年(1665)父の遺領飛騨一円を賜った。頼業は風流を好み、家臣木村昌悦(しょうえつ)・日根野宣潔(のぶきよ)らとよく連歌を親しみ、高山に文芸が根づく基がつくられたといわれている。寛文8年(1668)鉱山師茂住宗貞の下代宮島平左衛門を高山城中で殺害。これを聞いた宗貞は逃亡、以後飛騨の鉱山は衰退してしまった。寛文11年(1671)12月28日、江戸邸にて病のため死去。24歳の若さであった。