寛政元年(1789)~同12年(1800)
大原騒動後の飛騨で、政長は混乱をよく収拾し、思いきった改革を推進した。まずは地役人の待遇改善により、人心の一新をはかった。市売米株の廃止などの米穀政策、植林を重点とする林業政策を同時に打ちだした。
土木工事に関しては、郷切(ごうぎり)普請で実施できるところはそのようにさせ、その用材木は御林山より無償払下げとし、郷限りで出来ない大工事は、余荷普請にした。また寛政8年(1796)の大火の際には、拝借金をあっせんして救済にあたった。
14 第十四代 飯塚常之丞政長(まさなが) 11年