高山城下町絵図(第12図)

高山城下町絵図[目録]


 金森氏6代の頃の城下町絵図である。図を作ったのは、城郭の石垣の正確さからして、金沢藩ではないかと思われる。金森下屋敷(現・高山陣屋)の前(東側)を用水が流れ、その前は厩、東に隣接して作事所がある。宮川に架かる橋は鍛冶橋、中橋、枡形橋が描かれ、細い引渡し橋が現・弥生橋の少し上流に見られる。今は無い橋である。
 凡例として、赤丸→御屋形寺院町屋通、黄丸→町通並道通、灰色丸→石かけぼた通、青丸→用水大川通が記される。
 街道を見ると、江戸街道が「此道上ヶ洞江戸へ出」、平湯街道が「平湯口信州上田出」、越中街道が「此道小豆沢口北国道」、国分寺前が「此道在江山田へ出ル」、郡上白川街道が「白川通り加州郡上へ出る」、尾張街道が「下原口尾州江出」と記される。