高山町之図(第19図)

高山町之図[目録]


 この図は幕末~明治の頃の高山町絵図で、道路、横丁、寺社の名称が書かれているのが特徴である。一~三之町の横丁は南から「肴屋ヨコ丁」「ヒジリ横丁」「安川」「中村ヨコ丁」「カミヤヨコ丁」「平内ヨコ丁」の名称が記される。
 東山寺院群では「守屋洞」「金ヒラ」「法花寺」「石キリバ」の表示が目を引く。空町では「金の神」「サクラノババ」「郷蔵」「吹所」「カケノウエ」の記述がある。 
 日枝神社は「山王」と別当の「松樹院」の2つが表記される。神仏習合の時代には日枝神社の境内に松樹院という寺があった。
 枡形橋の跡は「大橋アト」と、位置が示される。現飛騨総社は「惣社」と表記される。