高山町における小字名が記してあり、宮川の東側は向町、下向町、天ノ皮、塔ノ下、浦町、川原、杉ノ下など、昭和17年の町名誕生前の地区名がわかる。馬場町は「字馬場通」とある。
明治30年4月1日、大野郡役所ができ大正15年6月まで存続した。また高山尋常高等小学校は明治30年3月3日に開校し、翌31年8月に城山の斐太中学校校舎を買い入れ第二校とした。高山城三之丸跡の中教院は明治12年4月21日にでき、同32年に神宮奉斎会高山支部と改称している。のち同所には明治42年飛騨招魂社が建ち、昭和14年に飛騨護国神社と改称している。
これらから本図の年代を推定すると第二校の開校した明治31年8月から中教院の改称した同32年の間となる。