第6図 [目録] |
第6図は裏面右上に[飛弾國 東山道八箇國之内]と表題があり、東山道として近江国から美濃・飛騨・信濃・上野・下野・陸奥から出羽国へ至る八箇国・国絵図の内の飛騨国絵図である。
内容は飛騨国の主な街道・地名(村名)に限定されているのが大きな特徴である。これは単独の飛騨国絵図であれば情報内容は詳細になるが、東山道八箇国の内の1枚であるため簡略化されている。
中心の「高山」と同様、南より北に四角の枠に記された「古城」が表記される。
東山道八箇国図は『武家事紀』に所収されており、飛騨国は巻第四十三に収録されているが、同様に簡略化された記述となっている。(東等寺冬任文庫史料解説より)
※この絵図は寛永10年、幕府巡見使が全国を巡察した際に作成されたもの(第1~5図)と同じ絵図で、内容、記述、古城の囲み、隣国への行先内容などが一致する。各在所の名称は、第1図が漢字で書かれているのに比べ第6図はひらがなで書かれている在所が多い。