目次
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(三十)西国道中記
(3)細江屋三郎右衛門(千尺)について
森七左衛門の実兄にあたる細江屋三郎右衛門は、俳号を千尺といい、明和・安永の頃、上木甚兵衛と肩を並べる能書家としてもその名を知られている。
安永大原騒動の発頭人大沼村久左衛門とは旧知の仲で、江戸勘定所あての検地御赦免の歎願書に筆を入れた罪を問われて江戸へ召喚され、事件後、「一生押し込み」の刑を受けた。
なお、三郎右衛門の子孫のことはよくわかっていない。