[飛騨国中全図(第63図)]

飛騨国中全図第63図
[目録]


 この絵図は飛騨が高山県であった3年の間に作られた飛騨国絵図である。高山の位置に「高山県」と四角で囲われている。蔵書印は「岐阜県下飛騨高山町事務取扱所」とある。
 主要街道、在所、隣県への里程が詳しく記されているが、基本情報は江戸時代の飛騨国絵図等を参考にしていると思われる。社寺が社寺、古城跡が○、山は薄緑色、池沼川は青色、郡分けは黒色、往来が赤色の単線で表記される。口留番所は番所で表記される。社寺の位置と名称は極めて詳しく記され、社寺の位置が必要であったことが伺える。
 情報量が多く、地誌の調査に役立つ好資料である。