[大日本道中獨案内之図(第69図)]

大日本道中獨案内之図第69図
[目録]


 この図は版本で、折り畳むと17.5×8センチになる。図の右端には「府県管轄地並ニ里程表」が付け加わる。東京府から沖縄県までの各県が表に記載され、印が「東京ヨリ各地方エ里程」、○印が「西京ヨリ各地方エ里程」で、岐阜県を見ると、東京へは百三里三十丁、西京へは三十一里半とある。
 中程に岐阜県の道中が記され、富山から南へ小杉、志らを、かん寺、唐沢、小豆沢、のくび、古川を経て高山に至る。高山から中仙道やぶ原まで十八里、中津川までは十里である。岐阜の加納までは一ノ宮、下呂、苗木、金山、八幡、下田、せき、加納とあり、各在所間に里程が記入してある。明治13年の図であるが、江戸時代からある里程を中心に描いた概念地図であり、実際の測量図とは相違する。
 図の左端には諸国道中駅名里数表があり、全国の宿場間の里程が全て網羅されている。