第91図 [目録] |
この地図は岐阜県の土木課が道路管理用に作製した大きな地図で、昭和14年当時の道路格付け、路線がわかる。飛騨管内では、国道は当時なく、「指定府縣道」が緑色の二重線で引かれる。
①丹生川村を通って平湯峠、安房峠を越えて松本へ、②神原峠を越えて船津、富山へ、③石ヶ谷、三日町、牧戸を経て白川村または郡上へ、④宮、久々野、金山、袋坂、関、岐阜へと、高山から東西南北の四方向へ県道が指定されている。整備路線と思われ、後に国道へと昇格してゆく。
県道路線名が左上に表で記され、丹生川村地内の県道は180番で「高山上宝線」、郡上方面は178番で「牧戸高山線」の名称になっている。また、岐阜市街図、高山市街図が掲載されている。
町村界は点線、市郡界は二点鎖線が引かれ、当時の旧村界を知ることができる好資料である。