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[山口(山口町)]

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 高山から江戸までは四十三次八十五里余(『飛騨国中案内』)だが、山口村は江戸に向かって最初の宿場であった。この地区は、縄文時代の遺跡が多く存在し、過去に発掘調査がなされている。ひじ山遺跡、糠塚遺跡(国重文土器出土)、向畑遺跡など著名な縄文集落遺跡がある。

1-1-(3)-6 山口町

 山口村を飛騨国司であった姉小路大納言基綱卿は、飛騨八景の一つとして
  おくふかく 華をたつぬる あけほのに
    山口しるく 雲も かほれる
と詠み、国学者田中大秀は
  分けゆかん 山をいくえに 白雲も
    匂いそめたる 花の山口
と、それぞれ桜花を賞でている。