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[素玄寺末の寺院・洞泉寺(飛騨市宮川町林)]

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 第十五番 玉皐山洞泉寺(とうせんじ)曹洞宗
 洞泉寺は高山市素玄寺の末寺で、真言宗からの改宗と伝えられる。開山は同寺第二世格翁門越。
 寛政年間の大火と安政五(一八五八)の大地震のため、文書等は無く詳細は不明である。
 秘仏の子安観世音菩薩は十五世紀(享徳二年頃)に高麗から高僧観照月によってもたらされた像と伝えている。安永九年(一七八〇)志摩の国より与三兵衛がこの像を背負って諸国巡拝の途中、飛騨の国で病に臥して以来、当寺に安置されている。像は陶磁器製の柔和な面相で、安産祈願に霊験あらたかという。

1-1-(5)-10 洞泉寺