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[益田西国三十三ヶ所霊場十五番 解脱観音(下呂市小川)]

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 本尊は正観世音菩薩にして、一名解脱堂と称し脇立弘法大師を安置する。
 大字小川字尾口洞にあって泰心寺の受け持ちである。
 創立の年暦は未詳だが、再建は寛保元(一七四一)辛酉年三月吉日とある。
 後に「覆替せるは宝暦五(一七五五)乙亥年十月」と棟札に記してある。
 益田西国第十五番にしてその御詠歌に「ありかたや 生死解脱と 聞く時は 仏の譬ひ たふとかりけり」とある。
 解脱堂では毎月十八日に地域の方々が集まり、お経をあげる。また、お盆後の八月二十二日には鐘を打ちながら供養行事を行う。「益田西国三十三ヶ所霊場」は「益田三十三観音」ともよばれており、旧益田郡(現下呂市)のうち、旧小坂町(現下呂市小坂町)・旧萩原町(現下呂市萩原町)・旧下呂町・旧金山町(現下呂市金山町)の各地にあるお堂のうち、三十三ヶ所を選んだものである。

1-1-(7)-24 下呂市小川 解脱観音