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[下原中綱場 県指定史跡、安土桃山時代(下呂市金山町福来口、中切)]

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 飛騨の林政は徳川幕府の直接支配を受け、材木は飛騨川で流送されていた。
 この中綱場は、両岸の岩に綱を張り、木を止めて改めをしたところである。
 藤綱の長さは一七〇メートル、太さ二六センチメートルもあり、毎年秋には村民の手で作りかえをしていた。
 中綱場で取り扱われた用材は莫大な量であり、幕府にとって貴重な山林政策の場所であった。今も綱株岩が当時の名残を伝えている。

1-1-(7)-32 下原 綱場