1-1-(9)-12 森ヶ城(丹生川町大谷)
室町時代(天文~永禄)の頃に築城され、城主は森大隅守といわれている。
遺構は、一アール程の山頂に本丸と袖曲輪があり、丘壇状の平地に空掘りなどがあった。ふもとには小屋の跡、天神の祠もある。尾崎城とほぼ同じ時代で、塩屋秋貞について武田信玄の上洛を阻止する役目をしていたという。三木氏との関係から上杉謙信方につき上洛の道すじを守ったものである。尾崎城の副城的役割をもったのではと考えられ、永禄七年、武田軍の乱入で千光寺や尾崎城が焼打ちされた時、同じ運命をたどったのではといわれている。
(『丹生川村の文化財』より)