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[安房峠(奥飛騨温泉郷平湯・長野県松本市安曇)]

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 平湯と長野県上高地を結ぶ峠で、峠の標高は一八一一メートル、古くから信州と飛騨を結ぶ重要な街道であった。
 永禄二年(一五五九)に武田軍の武将飯富三郎兵衛らは飛騨東部を攻めたが、江馬氏の高原郷、塩屋筑前守の小八賀郷ヘと通ずる乗鞍の北を越えてきたというので、安房峠を越えたと考えられている。
 峠のある山は「安房山」で、標高は二二一九・四メートルである。

1-1-(9)-30 安房峠(飛騨側) 右側に「篠原無然遭難之地」の碑がある。