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[中尾峠へ]

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 江戸時代の中尾峠への道は福地を過ぎて栃尾で東へ折れ、蒲田を経て中尾の川原沿いに着く。現在の道路は県道475号で、おおむね旧街道に沿っている。県道475号からかなり下に降りたところで、わかりにくいところだが、かつて中尾口留番所(関連記載下巻八九頁)の跡がある。
 現在の道路は奥飛騨砂防資料館の三差路で東南方向に坂を上がり中尾集落(温泉)に着き、そこから焼岳方面へ上がると中尾峠に至る。中尾峠への道は急坂な登山道で、江戸時代に中尾峠を越えて上高地へ降りた厳しい道のりが知られる(中尾峠の記載、上巻一一一頁)。
 中尾峠には現在焼岳小屋があり、南西方向に登山道を登ると焼岳頂上に至る。