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目次
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第一章 飛騨の街道を行く
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第一節 江戸時代の街道を行く
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(10)高原道、中尾峠
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⑥高原道の見所
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(エ)中尾峠へ
〈中尾峠〉(上宝町中尾、長野県松本市安曇)
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標高二一五〇メートル、松倉城主三木秀綱と奥方は信濃に落ちのびるとき、この峠を越えて上高地へ降りて、奥方は徳本(とくごう)峠方面へ、秀綱は角ヶ平方面へと分かれたという。
また、弘化三年(一八四六)八月に高山の僧侶が女性と密通して信州へ逃げてゆくとき、左官の江戸屋万蔵外三人が、あとから追いかけた。中尾村新道で話がこじれて、江戸万が打ち殺されてしまう事件があった。(「『上宝村史上巻』平成十七年上宝村村史刊行委員会発行 四一八頁」より)