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[はじめに]

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 江戸時代における郡、郷、村の数は次の通りである。
 
 郡→ 大野郡、吉城郡、益田郡の三郡
 
 郷→ 大野郡は灘郷など十郷
    吉城郡は小鷹利郷など七郷
    益田郡は馬瀬郷など九郷
     合計 二十六郷
 
 村→ 大野郡は一之町村など百三十六ヵ村
    吉城郡は月ヶ瀬村など百七十九ヵ村
    益田郡は井谷村など百ヵ村
     合計 四百十五ヵ村
 
 この内、現存する村絵図について、岐阜県歴史資料館、高山市教育委員会(角竹文庫、住香草文庫、押上森喬資料、木戸脇富次郎資料、富田家文書、田中半次郎資料、花里農林會資料)にあるものをここに掲載した。(表4-1-1 郡郷村名一覧)
 地紋①は、村絵図が存在するもの、地紋②は上記のうち、隣り合う他村と共に描かれ、二村互いに単独の村絵図がないものを表している。
 なお、紙面の都合上、一頁に二ヵ所の村絵図を掲載しているため、多少文字が細かい。