下原口御番所は、美濃・尾張はもちろん、遠く京都へと続く、国内で最も重要な位置にあって、口役荷物の品目数・通行量が多く、口役銀も一カ年に三〇〇両を超える年もあった。この嘉永三年正月一カ月の口役銀の集計は「銀一貫七六六匁四分六厘」で金に換算しておよそ三〇両である。
ちなみに、下原口を通行する荷物の種類も荷主の出身地も極めて多様である。その一部を例示してみる。
正月朔日
一 口役荷物通り御座無く候
同 二日 高山三之町
(印一壱匁六分 山の芋五貫目 文蔵
尾州名古屋
(印一八分 蛤四百 徳助
少ヶ野村
(印一弐分弐厘 弐升鍋壱枚 善兵衛
小以(こい)弐匁六分弐厘
同 三日
一 口役荷物通り御座無く候
同 四日 越中富山
(印一弐分四厘 売薬三百目 伊助
濃州神渕
(印一壱匁七分四厘 菓子六貫目 仲蔵
下原町村
(印一六匁五分 茶碗弐百六拾 助三郎
尾州山名
(印一六分七厘 竹箕三拾七枚 新右衛門
外壱人
(三名分略)
小以 三拾壱匁壱分弐厘
正月一日と三日に口役荷物の記録がないのは、当時の商人たちの慣例で、商いを休んだためである。二日は初荷・買初(かいぞ)めの日である。
また、この期になると、砂糖・茶・みかん・菓子などが移入品の上位を占め、上ヶ洞口を通って信州から大量の玉子・刻煙草・素麺などが国内へ入っていることと考え合わせてみると、江戸時代末期、飛騨国内の消費生活に大きな変化が起こってきている様子を知ることができる。
また、荷主と運送業者(馬子・牛方(どしま)・馬荷(ぼっか))の専業化も進んでいたと思われる。
この口役銀取立帳には、いわゆる高山町・古川町などの豪商の名前は一人も出てこない。
しかし、菓子などは大部分小商いであるが、砂糖を一度に二〇〇斤、みかんを三〇〇〇箇、中茶二三〇斤等を運んでいる荷主(運送業者)が久々野村・柳島村・木賊洞村・下原町村など街道筋に一〇数人いた。彼等は飛騨から白木・生糸などを運んだ帰りに、関・岐阜・名古屋方面で買いつけた品物を高山町まで運び中小の商店に卸していたものと考えられる。
各町村史は、米・塩・白木・生糸等の運送について概説はしているが、詳細な史料の裏付けは少ない。
口役銀取立帳を総合的に分析していけば、江戸時代中期以降の飛騨一国の生業、生活の実態がより明らかになってくるものと思われる。
正月朔日(ついたち)
(口役荷物通り御座無く候)
同 二日
山の芋(やまのいも)・蛤(はまぐり)・弐升鍋(にしょうなべ)
同 三日
(口役荷物通り御座無く候)
同 四日
売薬(ばいやく)・菓子(くわし)・茶碗(ちゃわん)・黄綿(きわた)2・薬種(やくしゅ)・竹箕(たけみ)
同 五日
菓子3・竹箕4・売薬・黄綿・三升鍋(さんしょうなべ)・二升鍋(にしょうなべ)
同 五日
黄綿4・竹箕2
同 六日
鰯(いわし)・蜜柑(みかん)・蛤
同 七日
竹箕・中茶(ちゅうちゃ)2・菓子・黄綿・藁蓑(わらみの)
同 八日
中茶3・黄綿4・蛤・売薬(ばいやく)・菓子
同 九日
茶碗2・黄綿3・干蒟蒻(ほしこんにゃく)・菓子2・蛤・蛤抜身(はまぐりぬきみ)
同 十日
菓子2・木綿(もめん)・楮(こうぞ)2
同十一日
売薬・蜜柑・黄綿4・小間物・屑紙(くずがみ)・薬種・木綿・楮7・わらび2・大麦(おおむぎ)
同十二日
黄綿4・傘(からかさ)2・木綿・蛤・山の芋・蜜柑・楮・蕨の花(わらびのはな)
同十三日
黄綿2・菓子・蜜柑・絹篩(きぬふるい)・馬の尾篩・竹篩(たけふるい)・小間物・蒟蒻(こんにゃく)
同十四日
黄綿6・干蒟蒻(ほしこんにゃく)・蜜柑4・木綿・売薬・麻種(あさだね)・山の芋・串海鼡(くしなまこ)・中茶2・菓子・小間物・楮
同十五日
黄綿3・木綿・小間物2・海羅(ふのり)・九年母(くねんぼ)(みかんの一種)・絁呉服(つむぎごふく)・
刻昆布(きざみこんぶ)・山の芋・砂糖(さとう)
同十六日
黄綿3・小間物3・紺屋藍鉢(こんやあいばち)・砂糖3・蜜柑2・刻大根(きざみだいこん)・酒(さけ)・九年母2・生姜(しょうが)・山の芋
同十七日
黄綿8・小間物5・薬種・絁呉服・素麺(そうめん)2・四升鍋(よんしょうなべ)・酒・砂糖3・蜜柑・山の芋・
刻大根3・九年母2・生姜(しょうが)
同十八日
黄綿4・小間物4・絁呉服3・九年母・蜜柑3・山の芋・刻大根・薬種2・抜身・砂糖・生姜
同十九日
木綿・小間物・砂糖2・小平鍋(こひらなべ)
同二十日
山の芋・干蒟蒻・抜身・木綿・上唐櫃(じょうからびつ)・蜜柑2・黄綿2・砂糖2・生姜・紺屋藍鉢2・小間物・
茶碗
同廿一日
黄綿9・小間物5・木綿・茶碗・甲鉢(かぶとばち)2・絁呉服(つむぎごふく)・夜着(やぎ)・蜜柑・
刻昆布(きざみこんぶ)・わらび花
同廿二日
黄綿5・琉球(りゅうきゅう・上等な畳表)・小間物3・干蒟蒻(ほしこんにゃく)2・山の芋2・古手(ふるて)・
菓子・大小五腰(いつこし・大小の刀五組)・下茶2・中茶2・貝空(かいがら)・草刈鎌(くさかりがま)・
刻大根・山の芋・蜜柑・砂糖・諸紙・中厨子
同廿三日
山の芋・燈油(ともしあぶら)・古手・小間もの2・大麦・蒟蒻芋(こんにゃくいも)
同廿四日
中厨子2・鮪(しび)・鴨(かも)・中茶2・紺屋藍鉢2・砂糖3・古手2・小間物3・黄綿2・大梨子(おおなし)2・蛤・蜜柑・山の芋・生姜
同廿五日
売薬・楮(こうぞ)・桧笠(ひのきがさ)・鍛冶炭(かじずみ)
同廿六日
中厨子(ちゅうずし)・との笠(がさ)・塗盆(ぬりぼん)・燈心(とうしん)・小間物5・山の芋・紺屋藍鉢・砂糖3・木綿5・木綿縞(もめんじま)3・抜手綿(ぬきてわた・古綿)3・生姜・昆布2・黄綿2・海羅(ふのり)
同廿七日
菓子3・刻大根・木綿2・小間物2・黄綿・□□□・古手・砂糖
同廿八日
貫綿3・小間物4・重箱(じゅうばこ)・抜手綿・雛(ひな・雛人形か)・木綿・古手・菓子
同廿九日
山の芋2・蛤・貝空(かいがら)・黄綿2・蜜柑3・灰汁灰(あくはい)・小間物・中茶2・干蒟蒻・筵(むしろ)
同 晦日
菓子2・木綿3・紺屋藍鉢・黄綿・薬種2・砂糖2・草刈鎌(くさかりがま)・小間物3・かじ(鍛冶)炭2・灰汁灰・
溜り
嘉永三年正月一カ月の下原口御番所取立口役銀は、
合 銀壱貫七百六拾六匁四分六厘
で、前年比銀一七八匁九分一厘増であった。
また、この口役銀取立帳には、正月一カ月に下原口を通った白木の束数が次のように記録されている。
一 樅挽割板(もみひきわりいた) 二束 長六尺・幅一尺・厚三分
一 同 四束 長六尺・幅八寸・厚三分
一 同 四束 長六尺・幅七寸・厚三分
稼人はいずれも青屋村(益田郡阿多野郷)である。白木運上金は直接御役所へ納めたので、口役銀取立帳には通った白木の種類(ここでは樅挽割板)と量(束数)のみ記録されている。
ちなみに、このあと、文久元年(一八六一)五月分の「下原口口役銀取立帳」にも触れるが、この取立帳の口役銀総額は「銀一〇一八匁四分七厘」(およそ一八両)である。
両者を比較してみると、当時の流通の世界がよりいっそう明確な姿を現わしてくるはずである。
5-2-(1)-1 下原口御番所口役銀取立帳・嘉永3年(1850)正月分一覧表 |
◎ 下原口を通って飛騨へ入ったと考えられるもの (一)食品 | |||||
品目 | 記帳件数 | 数量合 | 口役銀合 | 主な荷主・出身地名等 | |
1 | 砂糖 | 23 | 2,123斤(きん) | 377匁7分7厘 | 当時は高級品で口役銀も高い。荷主は高山町。 |
2 | 中茶 | 13 | 1,316斤 | 93匁4分9厘 | 柳島村長三郎、同仁左エ門。同日に200斤運んでいる。 |
3 | 下茶 | 2 | 240斤 | 12匁7分4厘 | 柳島村上記の2人。 |
4 | 蜜柑(みかん) | 26 | 26,530こ | 56匁7分6厘 | 下原口村助三郎。久々野・引下の者・越中富山の者7人いる。 |
5 | 九年母(くねんぼ) | 6 | 22,500こ | 40匁 | みかんの一種。 |
6 | 菓子 | 19 | 120貫(かん) | 27匁8分7厘 | 大部分美濃神渕の者。尾州山名・金山の者も多い。 |
7 | 刻大根(きざみだいこん) | 9 | 60貫 | 20匁6分 | 久々野・木賊洞村などの外、名古屋・富山。産地は特定できない。 |
8 | 干蒟蒻(ほしこんにゃく) | 6 | 102貫 | 9匁2分 | 名古屋方面の者が多い。 |
9 | 蒟蒻芋(こんにゃくいも) | 2 | 44貫 | 2匁2分5厘 | 久々野村助三郎、同吉十郎。 |
10 | 大麦 | 2 | 6石(こく) | 8匁8分 | 久々野村清七。木賊洞村作右エ門。 |
11 | 素麺(そうめん) | 2 | 28貫 | 7匁5分6厘 | 下原町村助三郎 |
12 | 蛤(はまぐり) | 7 | 3,350こ | 6匁1分1厘 | 名古屋・山名方面 |
13 | 抜身(ぬきみ) | 3 | 3斗6升 | 2匁2分3厘 | 蛤の抜身か。 |
14 | 刻昆布(きざみこんぶ) | 1 | 10貫 | 3匁3分 | 久々野村常助 |
15 | 昆布(こんぶ) | 2 | 3束(たば) | 6匁6分6厘 | 宮村・木賊洞村 |
16 | 鰯(いわし) | 2 | 800 | 1匁2分 | 濃州神保 |
17 | 溜り(たまり) | 2 | 2斗 | 1匁4分1厘 | 下原町村助三郎 1斗7升 |
18 | 酒 | 1 | 4斗 | 3匁5分6厘 | 引下村常吉 |
19 | 大梨子 | 1 | 400 | 2匁8分5厘 | 新宮村五郎右エ門 |
20 | 串海鼡(くしなまこ) | 1 | 10桁 | 6分2厘 | 美濃関 |
◎ 同上 (二)衣類関係 | |||||
品 目 | 記帳件数 | 数量合 | 口役銀合 | 主な荷主・出身地名等 | |
1 | 黄綿 | 79 | 576貫200目 | 304匁7分2厘 | 高山町の者32人。ほかに美濃神渕・下原町村助三郎・久々野村 |
2 | 木綿(もめん) | 21 | 301反 | 61匁8分7厘 | 高山町・久々野・宮村・尾州山名・濃州神渕 |
3 | 古手(ふるて) | 6 | 114枚 | 35匁3分4厘 | 久々野・木賊洞・三福寺村など |
4 | 抜手綿(ぬきてわた) | 3 | 50枚 | 10匁1分4厘 | 久々野・宮村 |
5 | 木綿縞(もめんじま) | 3 | 52枚 | 8匁5分4厘 | 木賊洞・久々野・宮の3か村 |
6 | 夜着(やぎ) | 1 | 2ツ | 2匁4分6厘 | 高山新町 |
7 | 絁呉服(つむぎごふく) | 6 | 11貫500目 | 11匁3分9厘 | 高山八幡町・若達町・下切村・打江村 |
◎同上 (三)小間物・雑貨・その他 | |||||
品目 | 記帳件数 | 数量合 | 口役銀合 | 主な荷主・出身地名等 | |
1 | 小間物 | 49 | 146貫170目 | 118匁1分8厘 | 高山町・久々野町村のほか、美濃・越中の商人も多い。 |
2 | 茶碗 | 5 | 700こ | 25匁5分5厘 | 下原町村助三郎。高山町・下切村のほか濃州笠松。 |
3 | 紺屋藍鉢 (こんやあいばち) | 8 | 320こ | 37匁1分5厘 | 久々野・引下・宮村 |
4 | 甲鉢(かぶとばち) | 2 | 35こ | 2匁1分 | 高山大新町佐助と又助 |
5 | 竹箕(たけみ) | 8 | 264枚 | 4匁7分4厘 | 尾州山名の者 7件 |
6 | 鍋(なべ) | 4 | 7枚 | 7匁 4厘 | 2升鍋4枚・3升鍋2枚・4升鍋1枚 いずれも下原町村 |
7 | 屑紙(くずがみ) | 1 | 4貫 | 1匁 | 高山川原町七左衛門 |
8 | 諸紙(しょし) | 2 | 7貫700目 | 3分4厘 | 久々野村甚吉 7貫目 |
9 | 傘(からかさ) | 2 | 30本 | 4匁5分4厘 | 高山向町 2人 |
10 | 篩(ふるい) | 3 | 25 | 5匁2分7厘 | 尾州清須の1人で全部 |
11 | 海羅(ふのり) | 2 | 11貫500目 | 4匁1分4厘 | 木賊洞村兵右エ門 8貫目 |
12 | 琉球(りゅうきゅう) | 1 | 60枚 | 3匁6分 | 久々野村喜助 1人 |
13 | 草刈鎌(くさかりがま) | 2 | 149 | 10匁9分5厘 | 下原町村助三郎 66丁 久々野町村市助 83丁 |
14 | 檜笠(ひのきかさ) | 1 | 10蓋(がい) | 2分7厘 | 山梨村 |
15 | との笠 | 1 | 90蓋 | 6匁3分9厘 | 高山向町平吉 |
16 | 筵(むしろ) | 1 | 2束 | 2分6厘 | 保井戸村 |
17 | 燈油(ともしあぶら) | 1 | 3升8合 | 1匁 1厘 | 美濃金山 |
18 | 灯心(とうしん) | 1 | 7貫600目 | 4匁7分2厘 | 高山大新町庄五郎 |
19 | 中厨子(ちゅうずし) | 3 | 3ツ | 1匁8分 | 久々野村・木賊洞村・高山八幡町 各1人 |
20 | 塗盆(ぬりぼん) | 1 | 20 | 3匁6分6厘 | 高山向町平吉 |
21 | 重箱(じゅうばこ) | 1 | 8組 | 1匁8分4厘 | 高山向町善助 |
22 | 雛(ひな) | 2 | 10貫 | 2匁7分6厘 | 久々野村忠助・瓜巣村定右エ門 |
23 | 大空櫃(おおからびつ) | 1 | 1つ | 1匁2分 | 尾州山名 |
24 | 小平釜(こひらがま) | 1 | 1つ | 1匁3分3厘 | 尾州山名 |
備考 | ・諸紙=いろいろな種類の紙 | ・屑紙=高山町で紙の原料(楮)が不足したので屑紙を用いた。 | |||
・琉球=畳表 | |||||
・中厨子=仏壇か | ※久々野郷無数河村は組合村・久々野村として、大西村は同じく柳島村の名で記帳されていると思われる。 | ||||
・雛=雛人形か | |||||
・空櫃=唐櫃か | |||||
◎下原口を通って飛騨から美濃方面へ出たと思われるもの | |||||
品目 | 記帳件数 | 数量合 | 口役銀合 | 主な荷主・出身地名等 | |
1 | 楮(こうぞ) | 13 | 608貫 | 126匁1分 | 柳島・久々野・引下・小坊・渚村に限られている。 |
2 | 山の芋(やまのいも) | 15 | 52貫 | 16匁6分4厘 | 引下・見座村のほか、名古屋・関・富山の商人の名もみえる。 |
3 | 蕨の花(わらびのはな) | 4 | 5石4斗 | 19匁7分6厘 | 一之宿・黍生谷・宮ノ前・小坊 |
4 | 生姜(しょうが) | 8 | 3石8斗 | 10匁7分 | 引下・宮・渚・久々野 |
備考 | ・移出物品のうち、白木・椀木地・生糸などは、仲買人が一定の手続きをとって高山御役所へ運上金を納めているので、口役銀取立帳には記帳されていない。それらの合計商額は、飛騨全体で1年間3万5000両~4万両と推定されている。 | ||||
◎売薬・薬種及び移入と移出の区別がつきにくい物品 | |||||
品目 | 記帳件数 | 数量合 | 口役銀合 | 主な荷主・出身地名等 | |
1 | 売薬(ばいやく) | 7 | 6貫200目 | 4匁8分 | 荷主は全員越中富山の人 |
2 | 薬種(やくしゅ) | 9 | 59貫400目 | 47匁5分7厘 | 越中富山3人で20貫、久々野村木賊洞村3人で34貫 |
3 | 塩硝(えんしょう) | 1 | 250斤 | 44匁5分 | 新宮村五郎左エ門 1人 口役銀極めて高い。 |
4 | 古鉄(ふるてつ) | 1 | 4貫 | 4分 | 少ヶ野村半十郎 |
5 | 灰汁灰(あくはい) | 1 | 1斗 | 1分3厘 | 中切村久次 |
6 | 大小刀 | 1 | 5腰(こし) | 5匁 | 名古屋の者2人連れ |
7 | 貝空(かいがら) | 2 | 5斗4升 | 9分7厘 | 久々野村の者と名古屋の者 |
8 | 鴨(かも) | 1 | 2羽 | 5分4厘 | 越中富山の人 |
9 | 鮪(まぐろ) | 1 | 5貫 | 6分 | 越中富山の人 |
10 | かじ炭(ずみ) | 3 | 14俵 | 1匁4分 | 美濃上麻生、引下村 |
備考 | ・薬種、塩硝、古鉄、かじ(鍛冶)炭は移出と推定される。 |