本町に於ける味噌、溜、醤油釀造の業は數百年の昔に創められたものゝ如く既に數代に渉る古い醸造元の經歴にも明らかに想像される。その後年代と共に新規の企業も增して愈々盛んとなり最近に於ては縣内産額の三分の一を知多郡に知多郡の三分の一を武豊町が占める状勢にあり縣下市町村として其第一位に相當するものと考えられる。昭和12年頃が最も多く生産せられたが戰後原料不足のため減少の域にあつた。昭和25年町内17工場に於ける年産額は味噌1,867,800kg醤油2,381,000立に及んでいる。
味噌・醤油の釀造