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目次
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通史編
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第二章 古代
第三節 奈良時代
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この時代は、奈良に都の置かれていた和銅三年(七一〇)から延暦(りゃく)三年(七八四)まで、広義には長岡京期(七八四~七九四)までをいう。まだ古墳時代の終末期と重なっていることは前節初めに述べたとおりである。
飛鳥時代には、天皇の替わるたびに飛鳥地方を転々と都を移していたが、国土の統一が進み天皇家の地位が高まると次第に都の規模も大きくなっていった。奈良の都(平城京)は唐の都長安の制度にならって造営され、以後、七代にわたる天皇の都となった。