由緒は不詳となっているが、「五所」という社名について考えてみると、これは下総国の一の宮(香取神宮)から五の宮(不明)までの、上位社格の五神社を合祀して五所神社と称することもあり、また、近隣村々の霊験あらたかな五柱の神を合祭してこう呼ぶこともあるという。
あるいは、名古屋の熱田神宮には、当社祭神と同じく、日本武尊とともに天照大神、素盞嗚尊、宮簀媛命、建稲種命の五神が奉祀されており、熱田神宮から分祀して五所神社としたのかもしれない。
熱田神宮を総本社とすれば、国家鎮護、武運長久、五穀豊穣、諸運繁栄、縁結びの神として崇敬されている神である。