本堂内陣には、一塔両尊四士・合掌印祖師像・説法像が安置され、右側の鬼子母神などはまさに芸術品である。
境内には歴代住職の墓石とともに、年号や刻名人物のことについて貴重な板碑があり、次にそれを記して後学に資す。
門前の題目塔
「南無妙法蓮華経 東福寺 祖于祐聖 円師乃墓 衆木環丘 〓古叢規 休矣拮据 新于客碑 充章万也 沾彼弗遺西谷檀越壬女等現安後善 文政三年庚辰(一八二〇)三月 当山三十二世即禎日栖」
板碑一
右志者為 悲母 敬白
南無多宝如来
(天蓋)南無妙法蓮華経 (蓮座)
南無釈迦牟尼佛
貞治二年关卯(一三六三)十月 日
板碑二(断碑)
右為
南無多宝如来
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼仏
貞治
板碑三
大持国天王 大廣目天王
右為慈父妙目十三年既来
来〓 霊也仍増進佛果也
南无无辺行菩薩 南無 代先師〓(等)
南無上行菩薩 南無法主大聖人
南無多宝如来 鬼子母神 施主
(天蓋)南無妙法蓮華経 (蓮座)
南無釈迦牟尼仏 十羅刹女
南无浄行菩薩 南無代々先師上人〓(等)
南无安立行菩薩 平胤貞已来
御先祖等敬白
嘉吉二年(一四四二)卯月十五日
大毘沙門天王 大増長天王
板碑四
右為慈父妙覚并悲母妙 尼
南無上行无辺行菩薩 三十三廻也乃至法界衆生
南無多宝如来
鬼子母神
南無妙法蓮華経
十羅刹女
南無尺迦牟尼佛
南無浄行安立行菩薩 平等利益也
文安二年乙丑(一四四五)時正月三日
板碑五
寛正五年甲申(一四六四)九月廿七日
大持国天王(不動明王種子) 大廣目天王
南無無辺行菩薩 大目天王 南無法主大聖人 大梵天王
南無上行菩薩 南無舎利弗 天照大神
南無多宝如来 南無文殊師利菩薩 鬼子母神
(天蓋)南無妙法蓮華経 日院(花押)
南無釈迦牟尼佛 南無普賢菩薩 十羅刹女
南無浄行菩薩 南無 迦 釈提桓目天王 八幡大菩薩
南無安立行菩薩 大月天王 南無 上人
大毘沙門天王(愛染明王種子) 大増長天王
そして、最下列に次の刻字が見られる。
妙経
妙浄
妙行妙高
右為先孝妙 (蓮台)
三十三廻忌也
高 逆修
妙阿妙祐
経 妙
経 逆修
蓬逆修
同