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境内の小宮・石造物

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 次に境内の奉納・石造物を見てみよう。
 一対の石燈籠が本殿前にあり、「奉納 石燈籠壱宇 春日大明神御奉前 元禄四辛未年(一六九一)霜月十五日 下総国香取郡千田庄並木村氏子中敬白」と刻まれている。
 拝殿前にあるもう一対には、「奉納 維旹慶応三丁卯(一八六七)十二月大吉祥日 当村寄主 飯田金左衛門」「奉納維旹慶応三丁卯(一八六七)十二月大吉祥日 当村寄主 飯田宇左衛門 前林庄左衛門妻」と、それぞれ刻まれている。
 同じく拝殿左側に二十三夜供養塔があり、この塔に並んで古峰神社が分祀されている。木造亜鉛葺の上屋に覆われているが、本殿前にある石造花立て、同線香立てと共に、その年代等は不明である。
 鳥居の方に向かって行くと石造手洗いがあり、上屋付きである。刻字は「御宝前 寛政元年酉(一七八九)十一月廿   奉読誦久遠偈五万三千   願主 当邑二十三夜講 世話人 前林新兵衛」と読める。
 鳥居の左側には五〇センチほどの小石宮があり、「春日大明神 文政十二丑(一八二九)九月吉日」の刻字が見られる。