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寺域の小祠・石塔

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 境内には題目塔が二基あって、その一基には「南無妙法蓮華経 後五百歳中廣宣流布 五百五十遠忌塔 奉読経久遠偈一千部 文政七甲申(一八二四)十月十三日 常照山廿九世日隆代 法眼寺講中」とあり、他の一基は、前出の、弘化五年に建てられた「當寺開祖智上院日宝大徳」とあるものである。
 また、筆子中建之の報徳碑が二基あり、それぞれ次のように刻まれている。「妙法法入院取要日悟信士 文政十三庚寅(一八三〇)八月廿五日 五木田縫之丞」、「妙法慈徳院法眼日生信士 安政五戊午(一八五八)七月九日 五木田縫之丞」。
 これは、文政四年(一八二一)ごろから子弟の教育に当たっていた縫之丞父子のもので、筆子たちの報恩のあらわれであろう。