高皇産霊神社
その創建は不明だが、さきの戸長萩原海次郎文書によると、元禄年間(一六八八~一七〇三)社殿が老朽したところから領主の援助もあってこれを修築し、宝永七年(一七一〇)遷宮された。また安永五年(一七七六)から領主小栗又一より御供料として玄米二斗寄進されたという。奉謝は一月十日である。
明治の『社寺明細帳』によると
千葉県管下下総国香取郡多古町五反田字高大
無格社 高皇産霊社
一、祭神 高皇産霊命
一、由緒 不詳
一、社殿 本殿 接社 拝殿
一、境内 七拾坪
一、氏子 拾戸
このようになっているが、その後明治三十年十二月社屋新築を決め、翌三十一年十二月上棟、同三十二年十二月遷宮式を行った。
境内に子安大明神、淡島神の石宮がある。両神は村中女人達の信仰神である。