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路傍の小祠・石宮など

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 観音堂入口に十数基の聖・馬頭観音などの石像と地蔵像がある。古い紀年は元禄十七年(一七〇四)で、うち乗馬の馬頭観音は享和元年(一八〇一)である。
 道祖神 字川戸五六ノ一番地と腰巻二二番地にある。川戸道祖神は北向きで、雑木の古木の下にあり、腰巻道祖神は土堤の中腹にある。
 藤弁天 字居下(いした)六一番地にある。水門側に石祠があるが刻字はない。耕地整理によって移されたもので、かつては五〇メートルほど南の水田の中にあり、榎の古木や藤のからんだ老松が枝をのばしていたところから里人は藤弁天と呼んだ。ここは風致がよく、特に春から秋にかけて恰好の村人の憩いの場であったという。
 馬頭観音 村内卒馬(そま)捨場にある。ここはかつて「馬つくり場」の一角である。馬の守護と斃馬供養のため村人が建立した。
 大山碑(道しるべ) 字干芝一四三ノ八番地にある。当村のほか、近隣一五村を世話人として建立された兼道標で、正面に「大山祗命」と刻まれている。