本殿の床下に、一基の石宮が雨をしのぐ形で祀られている。「宝暦九己卯天(一七五九)九月吉日」とだけ判読できる。
これは字越屋敷(こしやしき)三八三番に祀られていた荒神であるが、昭和二十年代、そこに集会所が建設されることにともなって現在の場所に遷された。この社について、明治の『社寺台帳』には次のように記されている。
千葉県管下下総国香取郡多古町喜多字越屋敷
無格社 荒神社
一、祭神 迦遇都知命
一、由緒 不詳
一、社殿 本殿
一、境内 弐拾三坪
一、氏子 拾人