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境内の小宮・石塔

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 華蔵院境内入口近くに大師堂があり、弘法大師像が安置されている。大師像の傍には、今では珍しくなった絵馬が一つ残っていて、「明治四年辛未八月吉祥日 当村鈴木嘉兵衛」とあり、堂内の棟札には「大正五年十二月吉祥日 発起人佐久間善蔵 瓜生勇吉 大工当区米吉 地福寺高木道順代執事諸岡照全」と記されている。
 また、同境内の石塔場には、「貞享二年(一六八五)」と刻まれた古い石塔もある。当院の檀家は集落内で一八戸、大原一三戸、菱田四戸、の三五戸で、集落内に残る他の一六戸はほとんどが日蓮宗である。同集落内が宗派的にほぼ半分に分割されている事実は何を意味するのであろうか、今後の研究にまちたい。