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三輪大神

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 鎮守・三輪大神は字宮台二五五番地にある。祭神は大物主命で、別称「山王様」と呼び、歯痛をなおす神といわれる。創建は不明である。

三輪大神

 現在の社殿は嘉永六年(一八五三)の建立で、その彫刻は見事なものである。頭梁は名工とうたわれた大矢佐兵衛で、時の名主渡邊治左衛門方に逗留し、用材の鉋屑で湯を沸かし、斎戒沐浴して工事に従事したという(口碑)。その後数度にわたって改修された。
 本殿前村中願主の石燈籠一対は摩滅して銘文不詳。参道入口の燈籠一基と手洗いは、慶応二年(一八六六)、妙暹寺三十四世顗勅の代に染井外近隣村人百数十人が寄進したものである。参道中央の鳥居は大正十年鈴木良平の寄進による。また大正二年造立の石宮がある。
 明治の『社寺明細帳』によると、次のように記されている。
 
    千葉県管下下総国香取郡多古町染井字宮台
                  無格社 三輪大神
  一、祭神 大物主命
  一、由緒 不詳
  一、社殿 本殿 拝殿 手水屋
  一、境内 四拾八坪
  一、氏子 六拾弐戸