三輪大神下で、字染谷三五二番地である。現社屋は明治十六年の造立で、頭梁は有田喜助であった。明治の『社寺明細帳』には、
千葉県管下下総国香取郡多古町染井字染谷
無格社 天満社
一、祭神 菅原大神
一、由緒 不詳
一、社殿 本殿
一、境内 百坪
一、氏子 参百人
このように載せられているが、口碑によれば延宝七年(一六七九)ごろ、同村権十郎が家の鬼門に氏神として祀り、嘉永年間(一八四八~五三)同家より土地とともに村に寄付され、改めて筆子の守護神として村の管理になったという。
昭和二十九年三輪大神と合併し、昭和三十一年社屋の大修理がなされた。