旧道 旧道の幹線は、多古から大原内―馬大道―三輪大神―曽根谷―一里塚を経て佐野に至った。明治三十一年に八日市場―成田間の県道が敷設されたことにより、大原内池端から小田辺―塚崎を経て佐野に至る路線が開通された。
軽便鉄道 明治四十四年九月、多古―成田間に軽便鉄道が敷設されたことにより当区に染井駅が設置され、区は四〇〇円を寄付した。
昭和三年広軌道に改良された際、鉄道敷地の買収に応じ、金二、三三〇円を寄付した。
当区内で買収された土地は、田六反六畝一九歩(坪二円七〇銭)。畑三畝四歩(坪一円二〇銭)。宅地一畝二〇歩(坪五円)であって、買収地の内二反八畝二三歩を駅の敷地とした。
ちなみに、運賃は染井―多古間が四銭(六銭)、染井―成田間が三三銭(五二銭)であった。
(注) 三等運賃。( )内は二等運賃である。