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鐘楼

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 石段を登ると、瓦葺に改装された朱塗りの山門があり、その左方の、染井方面まで見渡せる小高い場所に鐘楼がある。梵鐘は第二次大戦中に献納させられて今はないが、鐘を吊る横木に「享保七壬寅天(一七二二)三月十八日鋳造」と記され、鐘銘は「梵鐘一撃 声徴遠近 法然真言 功徳無辺 法界会識 水離悪趣 覚無明眠 法印杲腎記」「日月行道 金輪聖皇 宝旅延長 天下安平 五穀成就 当山繁昌 郷内無事 諸人快楽」と浮彫に記されてあったという(次浦・室岡善太郎書写文)。