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由緒・縁起

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 この三社について、明治の『社寺明細帳』には次のように記されている。
 
    千葉県管下下総国香取郡東條村牛尾字浅間山
                   無格社 浅間神社
  一、祭神 木花開耶姫命
  一、由緒 文禄三年(一五九四)新田開墾ノ時創立ノ由古老ノ口碑ニ存ス
  一、社殿 本殿
  一、境内 千弐百坪
  一、氏子 五拾三戸                  (以下略)
 
    千葉県管下下総国香取郡東條村牛尾字長谷
                   無格社 子野大神
  一、祭神 大国主命
  一、由緒 文禄三年新田開墾ノ時創立ノ由古老ノ口碑ニ存ス
  一、社殿 本殿拝殿
  一、境内 百弐拾四坪
  一、氏子 拾壱戸                   (以下略)
 
    千葉県管下下総国香取郡東條村牛尾字侭田
                   無格社 稲荷神社
  一、祭神 倉稲魂命
  一、由緒 文禄三年新田開発ノ時創立シタル旨古老ノ口碑ニ存ス
  一、社殿 四百弐拾四坪
  一、氏子 七戸                    (以下略)
 
 祭神の木花開耶姫命は子孫繁栄の神であり、大国主命は五穀豊穣の神として知られ、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)は稲霊が神格化されたものである。そして三社とも文禄三年(一五九四)に創立したとの口碑を記しているが、新田開墾にあたって祭祀するにもっともふさわしい神々といえよう。
 現在の潮神社は、七坪ほどの木造瓦葺拝殿の奥に木造亜鉛葺で五坪余の本殿がある。