光姫様御かねはじめの御式

この翻刻は、『みんなで翻刻』において、翻刻されたデータを使用しております
【コマ1/9】原本の該当ページを見る
【表紙】
文政四午ノ年       【図書ラベル】
     十一月十五日
 光姫様
  御かねはしめの御式
【コマ2/9】原本の該当ページを見る
【右丁、白紙】
【左丁】
【蔵書印「徳島縣立圖書館之印」】
     御當日御祝の間御次に御置付之
     御品々     【蔵書印「■■森敬介之印」】
一御鏡立
一御かね筆一對御楊枝二本
   此御二品ハ御小乱箱ニすへ置
一御みゝたらひ 此御たらひの上に
  御わたし金を置御渡金の中に
  御ふし箱両方ニ御漿子御ふし水を入置
【コマ3/9】原本の該当ページを見る
【右丁】
一御祝の御品 白米昆布熨斗
       鮑 根引松 山橘
        松橘ハ本を折形に包
     此御品々ハ御三方に置合
一御吉刻御髪御わらハ御きわ御まゆ
 御かいとり被召御祝の間におゐて
 玉女の方へ御むかひ被遊御着座
 御介副御側に罷有り御筆上老女
      御縁かハに伺公仕候
【左丁】
 先御左のかたに御鏡立
 次に御右の方に御他耳たらひ
 次に御鏡立より手前に御みたれ箱
 是らの御品々御小性女中持出候
 次に御祝の御三方老女持出
 御とり被遊御三方御上座之方ニ置
 次に御介副御耳たらひをとり
 御むかふに置御かね筆一對を
 御漿子の左右に一本ツヽ置
【コマ4/9】原本の該当ページを見る
【右丁】
 御ふし箱のふたをとりもとの所へ
  退罷在候
 次に御筆上罷出御右之方の
 御筆をとり御かねを三度指上候
 品を仕御筆を置
 次に左之方の御筆をとり御かね
 三度指上候品を仕御筆を置
 次に二本の御筆一つにとり御ふし二度
 指上候品を仕御筆をもとの所ニ置
【左丁】
 次に御筆上御ふしのふたをきせ
 退出仕候其節御小性女中
 御鏡立御みたれ箱御たらひ共引
 次に老女罷出御上座の御三方
 をとり指上其まゝ持して退出仕
 畢て御化粧の間へ御入被遊候事
一御化粧の間におゐて御召かへ
 被遊御祝の間ニ御着座
【コマ5/9】原本の該当ページを見る
【右丁】
 御熨斗鮑鰭御吸物御取肴
 御三古器指上九献の御祝御座候事
一御祝御膳指上候事
一玉女祭被仰付候事
 三方ニ神酒一對三方に御鏡もち一重
 口に松竹梅さす
          御かね御道具
御部屋ニ而御式の  御しまひ道具
筈            江戸ゟまいり候
上御すき見被遊候ニ付
    御上壇ニ成
【左丁】
    御鉄漿初十一月十五日
一御髪御わらハ御白きわ御まゆ上り
一御召物此度御出来の御地赤御重白
 御かけ御地白もへき縫御帯
 御吉刻巳ノ刻
一御上壇御二ノ間ニ而御式被為有候
 夫ゟ御戴之御召物御帯初崎持出
          濱浦御披露
              申上
【コマ6/9】原本の該当ページを見る
【右丁】
 夫ゟ御化粧の間ニ被御入
 御拝領の御召物御帯召せ給候
 御上壇ニ而御礼被仰上御二ノ間ニ
 御着座被遊三ゝ九度之御式被為成候
     御筆上      濱浦
     御介副      花山
     御約勤之御小性女中 きく
               なを
               とみ
【左丁】
   三九の御式
一御のし          濱浦上ル
一御引渡シ         同人
              すくに御側ニ戻ル
一御土器          御側女中
               きく
一御したみ         同 千代
一御なかゑ         花山
一御くわゑ         かほり
【コマ7/9】原本の該当ページを見る
【右丁】
一御二献上り夫ゟくわゑ被下り候内に
 御はさみ肴上ル         藤田
 また一献上り夫ゟ御なかゑくわゑ
 御肴ともすべる
一御ぞうに上ル          藤田
    初上り候御引渡シと御引かへ
一夫ゟ三献上り初に同しく
         御しやく引
【左丁】
一ひれ御吸物上り         初崎
   御そうにと引かへ
 また三献上り御なかゑ引
           御さかつきなり
 御したみ下り御吸物下り
一御のし上りまた別に御のし三方
 上り御筆上ル御手熨斗之下
【コマ8/9】原本の該当ページを見る
「秋清堂」【角印】
【コマ9/9】原本の該当ページを見る
【裏表紙】
一御祝の御品 白米 昆布 熨斗
       鮑 根引松 山橘
        松橘ハ本を折形に包
      此御品々ハ御三方に置合
【三コマ右丁冒頭と同文、反故紙を用いるヵ】