後円部に排水溝状遺構

363 ~ 364

後円部の斜面には、前方部と反対の西北側の上部に近いところに、敷石列が幅約三〇センチ、長さ約五〇センチにわたって溝状に露出しているのが認められた。この位置と状態からみて、内部施設から墳丘斜面に向かって設けられた排水溝の末端部分と推定された。これらの礫石列の下には青灰色を呈する良質の粘土が敷かれていた。墳丘の表面にはところどころ葺石の露出した部分があったものの、当時の観察では埴輪片を認めなかった。