堂ノ山古墳

462 ~ 462

一方、この南坪池古墳から南方に五〇〇メートル離れて、堂ノ山と呼ぶ地点がある。丘陵の小支脈が南に向かって突出した突端の隆起した地形にあたり、東方は錦聖町をへて錦織一帯を眺望する景勝の地を占める。この堂ノ山はすでに古くから古墳として地下に埋蔵物のあることを伝えてきたが、近年外環状線が東側に接して設けられるにあたり、一部確認調査を試みたところ、石材を用いた内部構造の存在が明らかとなった。すなわち堂ノ山古墳として市教育委員会の分布調査成果に収載したわけであるが、内容が横穴式石室か別の構造であるのかはまだよく分からない。直径二〇メートル、高さ二メートルの円墳とみられる。